• 2022.04.19
  • 開発秘話

“味噌󠄀屋だから知っている、とっておきのみそ汁”「味噌屋のまかないみそ汁」開発秘話

“味噌󠄀屋だから知っている、とっておきのみそ汁” 
「味噌屋のまかないみそ汁」開発秘話

2021年9月に発売した「味噌屋のまかないみそ汁」

“味噌󠄀屋だから知っている、とっておきの味噌を使った究極にシンプルな味噌汁”をコンセプトに、ひかり味噌の職人が普段飲んでいる、最も簡単に作れて美味しいと思う味噌汁を具現化した商品です。
使用した味噌は、職人たちが手間暇惜しまず仕込み三年以上熟成させた特別な味噌。長期熟成ならではの芳醇な香りと力強い旨み、ほのかな甘みや渋みを感じさせる通好みの味わいは、これまでの即席みそ汁にはない、日本の食文化の伝統を感じさせる商品として好評をいただいております。
本コラムでは、「味噌屋のまかないみそ汁」を開発した背景や経緯、想いなどをご紹介いたします。

味噌に熱い思いを持つメンバーでプロジェクト化

味噌に熱い思いを持つメンバーでプロジェクト化

ひかり味噌では、自社ブランド商品(通販限定商品を除く)のコンセプト開発や起案はコーポレートマーケティング本部が行いますが、本商品は「当社の看板商品となる即席みそ汁」を企画するべく、コーポレートマーケティング部員をリーダーに各部署からメンバーを募りプロジェクトを発足。
味噌に対して造詣の深い社内外の有識者へのヒアリングや、食に触れる場所にフィールドワークに出向きコンセプトを模索する中で、“素材そのものが持つ力強いおいしさ”に着目しました。

ヒントとなった職人のひと言

ヒントとなった職人のひと言

沢山の方から興味深い話を沢山伺う中で、醸造の職人が普段何気なく飲んでいるおみそ汁が商品開発のヒントとなりました。
その職人は、だしや味噌の風味が時間の経過につれて微妙に変化する点が気になり、だしを取る手間がかけられない時には、お椀に味噌と具材を入れお湯を注ぎ、最後にかつお節をかけて食しているとの話でした。
それを聞いたプロジェクトメンバーは、これこそ、“素材そのものが持つおいしさをそのまま味わうおみそ汁”であり、『自然の恵み、いただきます。』というひかり味噌のブランドコンセプトにぴったり合致することから、ひかり味噌の看板商品たる即席みそ汁のコンセプトにふさわしいと感じ、商品化を進めることにしました。

力強いおいしさを持つ長期熟成味噌

力強いおいしさを持つ長期熟成味噌

ひかり味噌の蔵には様々な製法や原料で作られた味噌がありますが、プロジェクトチームが着目したのは三年以上熟成させた長期熟成の味噌でした。長期熟成の味噌は、樽の中でじっくり熟成発酵し年数を重ねることで、深みのある芳醇な旨味とコクのある味わいを持ちます。
一般的な即席みそ汁とは異なり味噌にだしを合わせないため、味噌そのものに力強いおいしさがあることが商品化の鍵だったことから、蔵に眠る味噌のうち2銘柄を選定し、開発が進められることになりました。

仕上げの「節」選び

仕上げの「節」選び

当初は、かつお節だけでなく、さばやいりこの「節」を使うことも考え、沢山のサンプルと組み合わせて検討しました。そのなかで、味噌本来の味わいを活かしつつ、だしの風味を感じさせるものを選定しました。
こうして様々な人の思いをもとに出来上がったのが、大寒仕込みを経て三年以上熟成させた天然醸造味噌を使用した芳醇な香りと力強い旨み、ほのかな甘みのある「信州こうじみそ」と、長期熟成ならではの深い旨味の中にかすかな渋味と苦味を感じる「熟成赤みそ」です。

“味噌󠄀屋だから知っている、とっておきのみそ汁”を、ぜひ皆様の食卓へ。

CONCEPT
SUSTAINABLE
SAFETY